888*水色のスカート


のぞo○さんへ

BY サクコ


『ホント?』

しまった…
ふざけて言ったのに
ひかれてしまった…

なんて言ったかって?
…それは秘密


彼女は今ボクの前を歩いている
ただいま彼女の犬の散歩も兼ねてデート中


こんな日もいいものだ
なんだかいつもより幸せを感じる

だからかな?
あんな言葉が出たのは
ああ…あと犬がいたってこともあるな


そんな想いを巡らせて歩いていたら彼女が小さく「あっ!」と言った


犬が逃亡
いつもの癖だ
見つけた可愛い子へ一目散
そんな彼を追い掛ける彼女
いつもの光景だ


だけど今日は違った


ただ見送るだけで追い掛けもせず
ボクが話しかけても気付かない
目の前で手を振ってみる
ようやくこっちを向いた

「どうしたの?」
と聞くが首を横に振るだけ
「全く!いつもいつも…信じられない!」


あっ いつもの彼女だ


手を焼く飼い犬の猛烈アタックを止めに駆け出す彼女
その途中で振り返り
満面の笑みでボクに言った


「あなたは信じてる!」


駆けていく後ろ姿をみながら
今の言葉についてしばらく考える


そうか


彼女もボクと同じ想いだったのかもしれない
じゃあボクの想いは君に伝わってる?


伝わってるといいな…







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